日本カントリー界の巨匠 故ジミー時田さんが生涯に渡って1番愛したと言われている
ギブソンJ-200。そのリペアが約半年の期間を費やしてついに終了いたしました。
リペアを担当していただいたのはマーチンリペアの国内第一人者である鳥居秀樹氏。
トップはふくらみ 割れ ブレーシングはほとんどはずれ、ブリッジは反り返り、
サドルは折れ、凄まじい状況でvillageに持ち込まれました。
プロ中のプロが激しいツアーの中で50年に渡り弾き続けたギターというもの
を初めて目にし、触れ、震えたものでした。
果たして直るのだろうか? 不安に思いつつも鳥居氏に相談に行くと
『このギターは壊れてるな。直らんぞ』と一言。しかしその後鳥居氏は長い間
観察され、黙考され 『よし やってみるか』と言って下さいました。
それから半年、出来上がったギターは見事に当時の迫力を取り戻していました。
豊かな低音 抜ける高音 雷の様など迫力です。
ジミー時田さんと 名工鳥居氏の間に入りオロオロ状態でしたが、
感動的な仕事をさせていただきこれ以上の幸せはありません。
お客様にギターを渡す前に、サウンドチェックをしていたらうかつにも
泣けてしまいました。
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