寸又峡

5月5日天気があまりにもよかったので

XLRにまたがり 大井川上流の

寸又峡温泉に向かった。

寸又峡温泉といえば

1968年2月20日ふじみや旅館に

在日朝鮮人の金嬉老がライフル銃を

持って16人を人質にして立てこもる

いわゆる寸又峡事件をおこした場所である。

当時白黒テレビが普及し始めた時期で

その白黒テレビにこの事件が朝から晩まで

映し出されるというセンセーションな

事件であった。といっても私もまだ

物心つくかつかないかの年頃で

記憶のかなり端っこの方にわずか残るという程度。もちろんはっきりは覚えていない。

しかしその後の金嬉老の生き様や

50年という時代の流れになにか

非常にノスタルジックを感じ

そんなことを思いながらの

ツーリングだった。

 

あたりは5月の新緑の緑に覆われ

家族連れや恋人たちで混み合い

金嬉老事件なんて知ってるのは

ある程度の年齢以上方のみ。そうやって時代は忘れ去られ 流れていくんだと思った。