偶然にも祝賀御礼の儀が行われた
令和元年 11月10日の朝、夏の終わりから
ぼちぼち読み始めた永遠のゼロを読了した。
百田尚樹の作品は 海賊と呼ばれた男
以来2作品目。海賊は出光興産の物語と
第二次大戦という時代背景を見事に描いた素晴らしい小説であった。
永遠も出版されて10数年経過しているので、読んでいる方も多く、評判もなかなかなので期待して読み始めた。物語の主役は何といっても戦闘機の零戦。
それから様々な証言者によって浮かび上がる
天才戦闘機乗りの宮部少尉。
そして物語のバックボーンになっている宮部の妻の松乃。
全体の語りべは宮部の孫が行う。
ラバウル ガダルカナル 真珠湾 沖縄
登場する軍人 エンジニア達のキャラクターや
語り口が小説の重要なファクターであるだけに
よく描かれている。
物語の最後は美しいラブストーリーになっている。ラブストーリーといってもチャラチャラしたものではなく抑制のきいた 清らかなストーリーで、百田のペンの冴えを感じる。
ユーチューブで見る言論人百田尚樹はあまり好感を持てないのだが、
小説は気高く気品がある。
全体として素晴らしい反戦小説に仕上がっていると思う!
エピローグに出てくる米艦船の艦長がカッコいい。(出番は少ないが)
海賊に出てきた船長もカッコよかった。彼は船乗りを素敵に描くな~!
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あまちゃん (金曜日, 06 12月 2019 20:25)
「永遠のゼロ」読みました。以前、坂井三郎の「大空のサムライ」を読んだことを思い出しました。永遠のゼロの方は、歴史を分かり易く書いてありますね。小説としてとても面白く、繰り返し読んでしまいました。あの当時の方々の犠牲の上で成り立っている現在、ギターを楽しめる時間を持てる幸せを噛みしめ、感謝の気持ちを持ちつつ生きていこうと思います。「海賊と呼ばれた男」も今、読書中です。
TORU (土曜日, 07 12月 2019 18:46)
永遠のゼロ 良かったですね。
主人公の宮部さんがあの状況の中であんなにも生きようとしていた姿は凄かった。
できれば生き抜いて戦後の日本で活躍してほしかった。
そんな凄い人材がたくさんあの戦争で亡くなったんですね。