かれこれ5~6か月 図書館の返却延長を
繰り返し やっと読了。
2段組 788ページ 34の短編 中編。
なかなか読み応えがありました。
駄作が一つもない素晴らしい作品群。
1945年生まれの車谷氏は戦後の日本の姿を
独特の感性でとらえ 表現し 残してくれました。
彼の作品全てに戦後の日本のある種の暗さが
通底していて エッジが効いている。
振り返れば高度成長からバブル 平成 失われた20年
と同時代を生きてきて、軽薄単調な作家が浮き沈みする中
彼のズシリと重い存在感はこの時代の文学として未来に残っていくような気がする。
村上春樹の暗さも好きだが 車谷の視線も好きである。
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